中国産の”宇治抹茶”が世界で蔓延している…手摘みの最高級品と”ほうれん草入り”が同列に扱われる理不尽
1: ばーど ★ 2026/09/20(日) 12:16:14.57 ID:UdmahXt6
抹茶は欧米を含む世界中でブームになっている。ジャーナリストの池田和加さんは「中国は『世界最大の抹茶生産国』などと“本家”を主張し、世界最大の抹茶工場を作った。中国産抹茶はすでに日本を含む54の国・地域へ輸出され、日本の市場にも攻勢をかけている」という。
■“茶葉不使用”のMATCHAの正体
ハンガリーの首都ブダペストで日本茶の輸入販売を手がける茶谷綾子さんは、茨城県のさしま茶農家から仕入れた抹茶を携えて市内のカフェを回っている。試飲してもらうと決まって「香りのよさ」と「味のまろやかさ」に驚かれるという。その驚きが、そのまま購入につながる。
だが、すべての店がそうではない。「緑色であれば何でもいい」と言い切る飲食店もある。現地SNSには「マンゴーMATCHA」なる商品の動画が流れ、なんと「茶葉不使用」と堂々と明記したバラの花びら粉末やドラゴンフルーツ粉末の「ピンクMATCHA」まで実在する。
茶谷さんはハンガリーの飲食店オーナーから「ほうれん草が混じったMATCHAもある」と聞いたという。
※略
■そもそも抹茶とは何か
基本的な知識を抑えておこう。抹茶とは、単に「粉末にした緑茶」ではない。原料は「碾茶(てんちゃ)」という特別な茶葉だ。
収穫前の約20日間、茶園に覆いをかけて日光を遮る「覆下(おおいした)栽培」で育てると、渋みが抑えられ、うまみのテアニンと鮮やかな緑色が蓄えられる。摘んだ葉は蒸して酸化を止め、揉まずに乾燥させたものが碾茶で、石臼などで微粉末に挽けば抹茶になる。どの工程を省いても、あの香りとまろやかさは生まれない。
歴史も確認しよう。粉末の茶を点てる習慣の源流は中国・宋代(960〜1279年)の「点茶」にあり、鎌倉時代(1185〜1333年)に禅僧・栄西が日本へ伝えた。その後、千利休が「わび・さび」を重んじる精神文化として「茶の湯」を大成させた。
だが、本場の中国では明代(1368〜1644年)に途絶え、覆下栽培と碾茶の製法で今日の抹茶に磨き上げたのは日本である。現代中国の抹茶生産は、中国自身が日本から製法や品種を学び直して始まったものだ。技術は盗まれたのではない。招かれた日本人が教えたのだ。
■中国に出現「世界最大の抹茶工場」
その抹茶の一大産地が今、中国内陸部に出現している。
中国南西部の山岳地域にある貴州省の銅仁市江口県。「世界抹茶の都」を自称するこの町に2017年、大手茶企業・貴茶集団が日本などから専門家を招き、年産能力4000トンの世界最大規模の抹茶工場を建設した。
読売新聞が今年6月12日に報じた記事によると、銅仁市の抹茶生産量は2021年の400トンから2025年には2500トンへと4年で6倍超に急増し、2025年産は日本を含む54の国・地域へ輸出された。いわば「本家」への逆輸出である。
2026年の生産量は5000トンを超え、日本の2024年国内生産量(碾茶5336トン)に匹敵する量になると同市は主張する。
工場だけではない。共同通信によると、銅仁市は抹茶を地域ブランドとして打ち出して量産体制を整備し、市内には抹茶の体験施設「抹香集」も登場。欧米などに販路を広げ、「抹茶の伝統文化を持つ日本の市場にも攻勢をかける」という。
※略
■日本企業が中国と協力して現地で抹茶生産
中国での抹茶生産には日本企業が関連するケースもある。すき家やはま寿司などの飲食チェーンを展開するゼンショーホールディングスは2018年に中国の企業と抹茶生産のプロジェクトを開始したという。プレジデントオンライン編集部の取材に広報担当者はこう回答した。
「現地の生産者に継続的に技術指導を行い、良質な抹茶を生産することで、現地の経済の活性化に寄与するとともに、ゼンショーグループのサプライチェーンの強化を行うことを目的としています。
日本の抹茶づくりの知見を活かしつつ、産地の自然環境に適した栽培指導を継続的に行うことで、風味・色味ともに高い品質を備えた抹茶の生産を実現しています。2023年より中国の一部業態にて(生産した抹茶の)導入を行っております」
こうした日本企業の“協力”もあり、中国国営メディアは「世界最大の抹茶生産国」になったと主張する。生産・観光ともに「抹茶は中国...
■“茶葉不使用”のMATCHAの正体
ハンガリーの首都ブダペストで日本茶の輸入販売を手がける茶谷綾子さんは、茨城県のさしま茶農家から仕入れた抹茶を携えて市内のカフェを回っている。試飲してもらうと決まって「香りのよさ」と「味のまろやかさ」に驚かれるという。その驚きが、そのまま購入につながる。
だが、すべての店がそうではない。「緑色であれば何でもいい」と言い切る飲食店もある。現地SNSには「マンゴーMATCHA」なる商品の動画が流れ、なんと「茶葉不使用」と堂々と明記したバラの花びら粉末やドラゴンフルーツ粉末の「ピンクMATCHA」まで実在する。
茶谷さんはハンガリーの飲食店オーナーから「ほうれん草が混じったMATCHAもある」と聞いたという。
※略
■そもそも抹茶とは何か
基本的な知識を抑えておこう。抹茶とは、単に「粉末にした緑茶」ではない。原料は「碾茶(てんちゃ)」という特別な茶葉だ。
収穫前の約20日間、茶園に覆いをかけて日光を遮る「覆下(おおいした)栽培」で育てると、渋みが抑えられ、うまみのテアニンと鮮やかな緑色が蓄えられる。摘んだ葉は蒸して酸化を止め、揉まずに乾燥させたものが碾茶で、石臼などで微粉末に挽けば抹茶になる。どの工程を省いても、あの香りとまろやかさは生まれない。
歴史も確認しよう。粉末の茶を点てる習慣の源流は中国・宋代(960〜1279年)の「点茶」にあり、鎌倉時代(1185〜1333年)に禅僧・栄西が日本へ伝えた。その後、千利休が「わび・さび」を重んじる精神文化として「茶の湯」を大成させた。
だが、本場の中国では明代(1368〜1644年)に途絶え、覆下栽培と碾茶の製法で今日の抹茶に磨き上げたのは日本である。現代中国の抹茶生産は、中国自身が日本から製法や品種を学び直して始まったものだ。技術は盗まれたのではない。招かれた日本人が教えたのだ。
■中国に出現「世界最大の抹茶工場」
その抹茶の一大産地が今、中国内陸部に出現している。
中国南西部の山岳地域にある貴州省の銅仁市江口県。「世界抹茶の都」を自称するこの町に2017年、大手茶企業・貴茶集団が日本などから専門家を招き、年産能力4000トンの世界最大規模の抹茶工場を建設した。
読売新聞が今年6月12日に報じた記事によると、銅仁市の抹茶生産量は2021年の400トンから2025年には2500トンへと4年で6倍超に急増し、2025年産は日本を含む54の国・地域へ輸出された。いわば「本家」への逆輸出である。
2026年の生産量は5000トンを超え、日本の2024年国内生産量(碾茶5336トン)に匹敵する量になると同市は主張する。
工場だけではない。共同通信によると、銅仁市は抹茶を地域ブランドとして打ち出して量産体制を整備し、市内には抹茶の体験施設「抹香集」も登場。欧米などに販路を広げ、「抹茶の伝統文化を持つ日本の市場にも攻勢をかける」という。
※略
■日本企業が中国と協力して現地で抹茶生産
中国での抹茶生産には日本企業が関連するケースもある。すき家やはま寿司などの飲食チェーンを展開するゼンショーホールディングスは2018年に中国の企業と抹茶生産のプロジェクトを開始したという。プレジデントオンライン編集部の取材に広報担当者はこう回答した。
「現地の生産者に継続的に技術指導を行い、良質な抹茶を生産することで、現地の経済の活性化に寄与するとともに、ゼンショーグループのサプライチェーンの強化を行うことを目的としています。
日本の抹茶づくりの知見を活かしつつ、産地の自然環境に適した栽培指導を継続的に行うことで、風味・色味ともに高い品質を備えた抹茶の生産を実現しています。2023年より中国の一部業態にて(生産した抹茶の)導入を行っております」
こうした日本企業の“協力”もあり、中国国営メディアは「世界最大の抹茶生産国」になったと主張する。生産・観光ともに「抹茶は中国...
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