大谷翔平のヘルメットが飛ぶ本当の理由。11打席無安打の裏に潜む異変
「快音」が、これほどまでに遠い。
4月24日、ドジャースタジアム。静まり返るスタンドの視線を一身に浴び、大谷翔平のバットが再び空を切った。その瞬間、後方へ無残に吹き飛ぶヘルメット。かつては「規格外のパワー」の象徴だったその光景が、今はどこか、出口のない迷路でもがく男の悲鳴のように見えてならない。
これでついに、泥沼の11打席連続無安打。
かつて我々タイガースファンは、どれほどの期待を背負った主砲が、この「絶望のループ」に陥る姿を見てきただろうか。今の彼に重なるのは、甲子園の溜息を一身に浴びながら、それでもフルスイングを捨てなかった佐藤輝明の孤独な背中だ。あるいは、相手バッテリーの徹底した「外角攻め」に、必死に食らいつこうとしてバランスを崩したあの頃の面影。
ドジャースのロバーツ監督が「低めに手を出している」と、異例とも言える苦言を呈した。それは、藤川球児新監督が説く「相手が嫌がる野球」の対極にある、いわば「相手の術中に完全にはまっている」状態。
なぜ、大谷のヘルメットはここまで飛ばなければならないのか。
なぜ、53試合連続出塁という金字塔を打ち立てた男が、ここまで「普通」の打者として扱われてしまうのか。
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