1: (´・ω・`) 名無しのえび通さん 2025/09/29(月) 18:24:51.77 ID:6ZLY8Xih0NIKU


8月16日~17日に開催された世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット106(以下、コミケ)」の来場者が約25万人だったと発表された。この数が、前回より約5万人も減少しており、ネットを騒がせている。なお、昨年の夏に開催された「コミックマーケット104」は約26万人だったため、シーズン比でも約1万人の減少といえる。

この減少については、同人誌を頒布する“サークル”の数が、会場となった東京ビッグサイトの工事によって約6000スペース減少したことも要因の一つと言われている。様々な事情があるようだが、オタクの価値観の変化や同人誌離れにより、コミケが徐々に衰退に向かっているという意見も聞かれた。

コミケの売り上げが減った

コミケ当日の会場を撮影した写真を見てもわかる。かつて、コミケの会場といえば参加者でスキマがないほどぎゅうぎゅうになっているイメージが見られた。最近のコミケは混雑こそしているものの、余裕があるように思える。コミケに30年ほど参加し、頒布の際には列ができる“大手サークル”と呼ばれる漫画家はこう話す。

10年前と比べたら、同人誌の売り上げはかなり減ったという意見が聞かれます。一昔前は同人作家がコミケの売り上げでマンションを買ったとか、高級車を買ったという声もあったのですが、今ではそういった景気のいい話は聞かれません。実際、羽振りの良い同人作家はほとんどいないのではないでしょうか。

秋葉原の同人誌ショップも相次いで閉店しているし、同人誌の印刷所も次々になくなっている。時代の変化といえばそれまでですが、同人誌が斜陽なのは間違いない。そもそもネットなら漫画もタダで読めるし、イラストもいくらでも見ることができる。そんな時代に500~1000円の同人誌は高いと感じてしまうのかもしれませんが……」

オタクの公式志向が強まっている

コミケに出展する同人サークルが頒布するものは、オリジナルの漫画やグッズ、評論、研究など様々である。一概には言えないものの、代表的なものの一つが、いわゆる二次創作の同人誌だ。行列ができるサークルが頒布する同人誌には二次創作が多いことから、来場者が求めているものであることは間違いない。

二次創作は「鬼滅の刃」や「【推しの子】」などの漫画をベースに、同人作家がファン活動の一環として制作した漫画やイラスト、グッズなどであり、いわゆる公式ではない。一方で、昨今のオタクは、公式志向が強まっていることを指摘する声がある。アマチュアが描いたものに魅力を感じられなくなったというのだ。前出の同人作家が言う。