【受動喫煙・ヘビースモーカーだった父親、就職先は喫煙者が多く】肺がん患者の会代表「タバコを一度も吸わなかった私がなぜ肺がんに。持っていきようのない気持ち」
1: 影のたけし軍団 ★ 2026/10/03(土) 14:00:19.28 ID:??? TID:gundan
タバコの害について、筆者はこれまで疫学データや客観的な調査研究、産業の内部資料などをもとに記事を書いてきた。だが、統計学的な数字をいくら示しても、タバコを吸っている人、その煙のそばにいる人になかなか自分ごととして届かない。
数字の向こう側にいる一人ひとりの声を伝えたい。そう考え、肺がん患者の会「ワンステップ」代表の長谷川一男さんに話を聞いた。
長谷川さんは、1971年生まれ。2010年、39歳のときにステージ4の肺腺がんと告知され、余命は10か月と告げられた。そこから複数の抗がん剤、放射線治療、手術を重ねて長期生存を果たした。
長谷川さんは、人生で一度もタバコを吸ったことがない。年齢的には同世代の多くが喫煙者だったが、その理由をたずねるとヘビースモーカーだった父親の存在に行き着くという。
子どもの頃、吸い殻がたまった灰皿をひっくり返してしまった際、なぜ他人のゴミを片付けなければならないのかと思った。家族で車に乗れば、車内はタバコの煙が充満し、決まって酔って吐いたという。
「大人になって免許は取りましたけど、車に魅力を感じたことがないんです。車というのが、タバコの匂いで気持ち悪くなるところ、という印象がトラウマのようにあるのかもしれません」
長谷川さんが大学生になったのは1990年前後、バブルの頃だ。同世代の男性の多くがタバコを吸っていた時代である。そうした環境で吸わなかったのは、よほど嫌だったからだろうと本人は振り返る。
だが、大学卒業後に就職した放送業界は喫煙者が多く、タバコの煙の中で働くことが常識だった。受動喫煙という言葉は知っていても、それが自分の健康を本当に害するのかを深く考えたことはなかったという。
子どもが、家の中や車の中で親のタバコの煙を吸わされ、大人になっても他人のタバコの煙にさらされる。当時は珍しい環境ではなかったし、筆者の家も父親が喫煙者だった。だが、今でも家庭内や一部の業種業態では起こり得る。
肺がんが見つかったとき、すでにステージ4だった。長谷川さんの肺腺がんは、肺の奥のほうにできることが多く、自覚症状がほとんど出ないことが多いという。
症状が出たときにはすでに進行している。喫煙者に多いタイプの肺がんは、気管に近い中心部にできやすい。症状から比較的早く見つかることもあるが、肺腺がんはそういかないことも多い。
しかも長谷川さんは、見つかる1年余り前に人間ドックで胸部CTを受けていた。そのときは何も映っていなかったという。つまり、わずか1年半ほどの間に、ステージ4まで進んでしまったことになる。
ここには、がん検診の網の目の問題もある。長谷川さんによれば、CTによる肺がん検診で有効性が示されているのは、喫煙歴のあるハイリスクの人で一般的であり、非喫煙者にはCTを推奨できるだけのエビデンスがない。
また、当時の長谷川さんは40歳未満で、フリーランスだったため職場の健診もなかった。若い世代はがんのリスクが低く、検診自体、推奨されることは少ない。
「その中でなってしまう人は、こぼれ落ちるんですよね。必ず自覚症状が出てからになるので」
告知を受けたとき、長谷川さんの頭に浮かんだのは「なぜよりによって肺がんなのか」という思いだった。肺がんといえばタバコ、という印象は強い。タバコを吸わない自分がなぜ、という思いだ。
だが、父親が肺がんで亡くなっていた。長谷川さんが発病する3、4年前に見つかり、やはり進行した状態で、1年ほどで亡くなった。父親の肺がんは、組織型からみてタバコとの因果関係が強いとされるタイプだったという。
「ヘビースモーカーだった父が肺がんで亡くなるのは、ある意味で納得できます。でも、どうしてタバコを吸わない私が同じ肺がんになるんだって、やっぱり思いますよね」
それでも原因を考えれば、父親の顔が浮かã...
数字の向こう側にいる一人ひとりの声を伝えたい。そう考え、肺がん患者の会「ワンステップ」代表の長谷川一男さんに話を聞いた。
長谷川さんは、1971年生まれ。2010年、39歳のときにステージ4の肺腺がんと告知され、余命は10か月と告げられた。そこから複数の抗がん剤、放射線治療、手術を重ねて長期生存を果たした。
長谷川さんは、人生で一度もタバコを吸ったことがない。年齢的には同世代の多くが喫煙者だったが、その理由をたずねるとヘビースモーカーだった父親の存在に行き着くという。
子どもの頃、吸い殻がたまった灰皿をひっくり返してしまった際、なぜ他人のゴミを片付けなければならないのかと思った。家族で車に乗れば、車内はタバコの煙が充満し、決まって酔って吐いたという。
「大人になって免許は取りましたけど、車に魅力を感じたことがないんです。車というのが、タバコの匂いで気持ち悪くなるところ、という印象がトラウマのようにあるのかもしれません」
長谷川さんが大学生になったのは1990年前後、バブルの頃だ。同世代の男性の多くがタバコを吸っていた時代である。そうした環境で吸わなかったのは、よほど嫌だったからだろうと本人は振り返る。
だが、大学卒業後に就職した放送業界は喫煙者が多く、タバコの煙の中で働くことが常識だった。受動喫煙という言葉は知っていても、それが自分の健康を本当に害するのかを深く考えたことはなかったという。
子どもが、家の中や車の中で親のタバコの煙を吸わされ、大人になっても他人のタバコの煙にさらされる。当時は珍しい環境ではなかったし、筆者の家も父親が喫煙者だった。だが、今でも家庭内や一部の業種業態では起こり得る。
肺がんが見つかったとき、すでにステージ4だった。長谷川さんの肺腺がんは、肺の奥のほうにできることが多く、自覚症状がほとんど出ないことが多いという。
症状が出たときにはすでに進行している。喫煙者に多いタイプの肺がんは、気管に近い中心部にできやすい。症状から比較的早く見つかることもあるが、肺腺がんはそういかないことも多い。
しかも長谷川さんは、見つかる1年余り前に人間ドックで胸部CTを受けていた。そのときは何も映っていなかったという。つまり、わずか1年半ほどの間に、ステージ4まで進んでしまったことになる。
ここには、がん検診の網の目の問題もある。長谷川さんによれば、CTによる肺がん検診で有効性が示されているのは、喫煙歴のあるハイリスクの人で一般的であり、非喫煙者にはCTを推奨できるだけのエビデンスがない。
また、当時の長谷川さんは40歳未満で、フリーランスだったため職場の健診もなかった。若い世代はがんのリスクが低く、検診自体、推奨されることは少ない。
「その中でなってしまう人は、こぼれ落ちるんですよね。必ず自覚症状が出てからになるので」
告知を受けたとき、長谷川さんの頭に浮かんだのは「なぜよりによって肺がんなのか」という思いだった。肺がんといえばタバコ、という印象は強い。タバコを吸わない自分がなぜ、という思いだ。
だが、父親が肺がんで亡くなっていた。長谷川さんが発病する3、4年前に見つかり、やはり進行した状態で、1年ほどで亡くなった。父親の肺がんは、組織型からみてタバコとの因果関係が強いとされるタイプだったという。
「ヘビースモーカーだった父が肺がんで亡くなるのは、ある意味で納得できます。でも、どうしてタバコを吸わない私が同じ肺がんになるんだって、やっぱり思いますよね」
それでも原因を考えれば、父親の顔が浮かã...
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