1: 名無しさん




中国では10月1日から始まった国慶節(建国記念日)連休に合わせ、高速道路のサービスエリアで電気自動車(EV)の充電待ちが深刻化している。車載画面に「注文成功、28人待ち」と表示され、実際の待機時間が5時間16分に達した事例がSNS上で拡散。99番の整理券を引いて5時間以上待ったという報告も相次ぎ、「食堂の窓口に並ぶようだ」との比喩が広がっている。

中国国家電網の予測などによると、連休中は全国の高速道路サービスエリアにある充電設備の3分の1以上が満負荷状態になると見込まれていた。ピークは出発日の9月30日夜から10月1日、および返程の10月5〜6日前後に集中。四川省の陵江サービスエリアでは99番の整理券で5時間超の待ちが発生し、四川省達州北サービスエリアでは残量が1%まで落ちた車両が充電スタンド近くで立ち往生し、押し運ばれる場面も確認された。

背景には、中国政府が推進する新エネルギー車(NEV)普及政策がある。2025年末時点で国内のNEV保有台数はすでに数千万人規模に達し、高速道路を走行する車両のうちNEVの割合は連休中に約2割前後まで上昇。充電量も前年同期比で大幅に増加し、過去最高を更新するペースだ。一方で、日常的な利用率が低いサービスエリアの充電設備を、短期間に集中する需要に合わせて過剰に整備するのは経済合理性の面で難しく、「潮汐現象」(干満のように極端に変動する利用)と呼ばれる構造的課題が露呈している。

一部のサービスエリアでは秩序維持のため整理券(叫号)制度を導入し、充電時間を30分程度やバッテリー80%までに制限する措置を取っている。移動式充電設備の配備や、対向車線のサービスエリアへの誘導も実施されているが、ピーク時の根本的な解消には至っていない。