中国で深刻化する就職難、修士課程修了でもデリバリー配達員の現実―香港メディア
1: 昆虫図鑑 ★ 2026/07/11(土) 09:11:50.47 ID:vZN1Oder
香港メディアの香港01は9日、中国で修士課程を修了した学生が昨年、初めて100万人を突破した一方で、厳しい就職難によってデリバリー配達員にならざるを得ない人も少なくないと伝えた。
中国教育部がこのほど発表した「2025年全国教育事業発展統計公報」によると、2025年に全国で大学院へ入学した学生は143万8500人(博士課程20万1600人、修士課程123万6800人)に上った。一方、大学院修了者は116万6500人で、このうち博士課程修了者は11万2900人、修士課程修了者は105万3600人だった。中国で年間の修士課程修了者数が100万人を突破したのは初めてとなる。
一方で、中国では厳しい就職難が続いており、現在では名門大学の修士課程修了者でさえ就職に苦労している実情がある。北京市内のある「双非」大学で会計学の修士号を取得した劉(リウ)さんは、今年の春季採用で市内の国有企業合同説明会に履歴書を提出したところ、採用担当者から「申し訳ありません。当社は『双一流』大学の卒業生しか採用していません」と告げられた。劉さんはこうした経験をすでに4~5回しているという。
「双非」大学とは、中国の大学を格付けする国家プロジェクトである「双一流」の指定を受けていない一般の大学を指す。「双一流」大学は世界トップクラスの「一流の大学」と「一流の学科」を育成する高等教育政策で指定された大学のことで、数で言えば「双非」大学の方が圧倒的に多い。しかし、「985大学(トップレベルの最難関大学)」が8校、「211大学(21世紀に向けた重点教育プロジェクトの対象校)」が26校もひしめく北京では、「双非」大学出身の修士は就職市場の序列の最下層となる。
劉さんが合同説明会の履歴書添削ブースで見かけた学生は全員が「985大学」または「211大学」出身の修士で、しかも大手企業でのインターン経験を持っていた。ある企業の面接受付では、20人余りの応募者全員が「211大学」出身の修士だった。劉さんは当初、「985大学」や「211大学」出身なら就職に苦労しないだろうと思っていたというが、現実にはそうした名門大学出身者でさえ、内定を勝ち取るのは厳しい状況だった。
(略)
就職市場でもはや修士は珍しい存在ではなくなっている。北京市内のある不動産大手に勤務する安(アン)さんは、同社の総合職(管理職候補)の募集では修士取得者のみを応募対象としていると明かす。「双非」大学出身の修士や、学部時代の出身校の評価が高くない応募者は、最初の書類選考の段階で全員不採用にするという。
面接に進む候補者は、学部・大学院ともに極めて優秀な学歴を持つ人ばかり。ある8人のグループ面接では、全員が大手IT企業でのインターン経験を有していた。安さんは「優秀な人材の中からさらに優秀な人材を選ぶしかない」と語り、面接で応募者に「これまで経験した最大の挫折は何ですか?」と尋ねると、返ってくる答えは決まって「今年の就職活動です」だという。
中国教育部のデータでは、1999~2002年に修士課程の定員は毎年20%以上のペースで拡大した。その後も大学院生の募集人数は増加を続け、2009年、18年、20年には特に大幅な拡大が行われた。20年には大学院の募集人数が初めて100万人を突破し、10年前と比べて約2倍に増加した。
2018年に京東(JDドットコム)に入社した李潔さんによると、当時の同僚は学部卒が中心だった。しかし、20年以降に入ってくるインターン生は名門大学の修士課程の学生ばかりになった。インターンの業務は簡単な資料整理やデータ入力で以前と変わっていないが、修士の学生が増えたことで学部卒の学生にはほとんどチャンスが回らなくなったという。
修士課程の学生が急増する一方で、就職市場では採用枠が縮小しており、限られた求人をめぐる競争は一段と激しさを増している。その結果、修士課程修了者の中には学歴へのこだわりを捨て、フードデリバリー配達員などの仕事に就く人も少なくない。SNS・小紅書(RED)では修士課程を修了した女性がデリバリー配達員として働く様子を投稿しており、「学歴の価値が急速に下がるこの時代では、修士号を取っても人より上に行けるわけではない」との言葉が、多くの人の共感を呼んだ。
高学歴がそれに見合う安定した仕事につながらなくなったことで「裏切ら...
中国教育部がこのほど発表した「2025年全国教育事業発展統計公報」によると、2025年に全国で大学院へ入学した学生は143万8500人(博士課程20万1600人、修士課程123万6800人)に上った。一方、大学院修了者は116万6500人で、このうち博士課程修了者は11万2900人、修士課程修了者は105万3600人だった。中国で年間の修士課程修了者数が100万人を突破したのは初めてとなる。
一方で、中国では厳しい就職難が続いており、現在では名門大学の修士課程修了者でさえ就職に苦労している実情がある。北京市内のある「双非」大学で会計学の修士号を取得した劉(リウ)さんは、今年の春季採用で市内の国有企業合同説明会に履歴書を提出したところ、採用担当者から「申し訳ありません。当社は『双一流』大学の卒業生しか採用していません」と告げられた。劉さんはこうした経験をすでに4~5回しているという。
「双非」大学とは、中国の大学を格付けする国家プロジェクトである「双一流」の指定を受けていない一般の大学を指す。「双一流」大学は世界トップクラスの「一流の大学」と「一流の学科」を育成する高等教育政策で指定された大学のことで、数で言えば「双非」大学の方が圧倒的に多い。しかし、「985大学(トップレベルの最難関大学)」が8校、「211大学(21世紀に向けた重点教育プロジェクトの対象校)」が26校もひしめく北京では、「双非」大学出身の修士は就職市場の序列の最下層となる。
劉さんが合同説明会の履歴書添削ブースで見かけた学生は全員が「985大学」または「211大学」出身の修士で、しかも大手企業でのインターン経験を持っていた。ある企業の面接受付では、20人余りの応募者全員が「211大学」出身の修士だった。劉さんは当初、「985大学」や「211大学」出身なら就職に苦労しないだろうと思っていたというが、現実にはそうした名門大学出身者でさえ、内定を勝ち取るのは厳しい状況だった。
(略)
就職市場でもはや修士は珍しい存在ではなくなっている。北京市内のある不動産大手に勤務する安(アン)さんは、同社の総合職(管理職候補)の募集では修士取得者のみを応募対象としていると明かす。「双非」大学出身の修士や、学部時代の出身校の評価が高くない応募者は、最初の書類選考の段階で全員不採用にするという。
面接に進む候補者は、学部・大学院ともに極めて優秀な学歴を持つ人ばかり。ある8人のグループ面接では、全員が大手IT企業でのインターン経験を有していた。安さんは「優秀な人材の中からさらに優秀な人材を選ぶしかない」と語り、面接で応募者に「これまで経験した最大の挫折は何ですか?」と尋ねると、返ってくる答えは決まって「今年の就職活動です」だという。
中国教育部のデータでは、1999~2002年に修士課程の定員は毎年20%以上のペースで拡大した。その後も大学院生の募集人数は増加を続け、2009年、18年、20年には特に大幅な拡大が行われた。20年には大学院の募集人数が初めて100万人を突破し、10年前と比べて約2倍に増加した。
2018年に京東(JDドットコム)に入社した李潔さんによると、当時の同僚は学部卒が中心だった。しかし、20年以降に入ってくるインターン生は名門大学の修士課程の学生ばかりになった。インターンの業務は簡単な資料整理やデータ入力で以前と変わっていないが、修士の学生が増えたことで学部卒の学生にはほとんどチャンスが回らなくなったという。
修士課程の学生が急増する一方で、就職市場では採用枠が縮小しており、限られた求人をめぐる競争は一段と激しさを増している。その結果、修士課程修了者の中には学歴へのこだわりを捨て、フードデリバリー配達員などの仕事に就く人も少なくない。SNS・小紅書(RED)では修士課程を修了した女性がデリバリー配達員として働く様子を投稿しており、「学歴の価値が急速に下がるこの時代では、修士号を取っても人より上に行けるわけではない」との言葉が、多くの人の共感を呼んだ。
高学歴がそれに見合う安定した仕事につながらなくなったことで「裏切ら...
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